\この記事を読むと/
絶対に超えないといけない壁「国家試験」の概要から対策法、オススメの問題集などが網羅的に分かり、国家試験への不安が軽減します。
国家試験は勉強も大変だし、落ちたくないとういプレッシャーもあって追い込まれた記憶があるよ。
国家試験と聞くと
- 現実味がなくていつから勉強をすればいいか分からない
- どう対処していいか分からなくて頭を抱えている
- 今回こそは落ちたくない
など、様々な不安があると思います。
「国家試験について理解」し「正しい勉強法」を知れば、構えすぎる必要はありません。
国歌試験対策について、
現役OTで模試で学内1位、外部講師を務めるサギョウ先生と、模試で全国10位以内に入り認定理学療法士のリガク先生が、実際の経験をもとに分かりやすく解説してきます。
※正しい情報を伝えるために、様々な書籍や厚生労働省のHPを参考にしています。
- 国家試験に漠然とした不安がある
- どう勉強すればいいか分からない人
- 国試浪人生
- おすすめの問題集を知りたい人
- 合格点は総得点の60%かつ実地問題で35%
- ここ4年間の合格率は現役生が約90%、浪人生は約40%
- 問題は一般問題と実地問題があり合計200問出題される
- 作業療法士(6年目)
- 養成校での講師経験があり、分かりやすい授業が好評
- 学会発表や論文投稿も行っている
- 脳卒中認定理学療法士(6年目)
- 養成校を首席で卒業
- 養成校で国家試験対策の特別外部講師歴あり
では、早速いってみましょう!
国家試験は難しいの?
難易度が高いことは間違いありませんが、しっりと対策することで高い確率で合格できています。
一方で、浪人生の合格率は低い傾向にあるのも事実です。
データではなく「実際はどうなの?」と気になる人もいると思いますので、僕たちのリアルな感想を紹介していこうと思います。
サギョウ先生の感想
ひとことで言うと、試験前にしっかりと勉強すればそこまで難しくなかったよ!
僕が思ったこととしては、
国家試験の過去問をもとに足りない知識を勉強していくことで、本番もそこまで難しく感じません。
低学年の頃はテスト前に詰め込むタイプだったので、せっかく勉強したこともすぐに忘れてしまいました。
国家試験は試験範囲が広く、普段の勉強法では通用しないと感じたので、根本から理解するように勉強しました。
根本から理解したことで、出題方法が変わっても焦らずに対処できます。
当日は難易度と言うよりも、緊張から疑心暗鬼になりすぎて正しかった答えを途中で変えてしまうことがあるから、自分を信じるようにしよう!
初めに選んだ答えがあっていることが多いよ。
リガク先生の感想
正直、あまり難しくはありませんでした。
私が思ったことは、
模擬試験よりも難しい問題はなく、模試でもしっかり点数を取れていれば不安に思う必要はありません。
私の場合には、国家試験の過去問をベースとした練習はしていません。
解剖学や生理学などの基礎知識をベースに勉強したので、さまざまな問題に対応できました。
基本から勉強すれば、イレギュラーな問題でも対応可能ですよ!
まず気を付けて欲しいことは、マークミスをしないことです!せっかく分かっていた問題でも不正解になってしまいます。
出題範囲が広いので、早めから勉強に取り組みましょう。山を張ったり、捨てる分野を作らないのがポイントです!
みんなの感想
注意点
サギョウ先生やリガク先生だけでなく、みんなの感想でも難しくなかったという声がありました。
「試験の概要-合格点と合格率」でも紹介しますが、実際に合格率も約80%(第57回理学療法士及び作業療法士国家試験の合格発表について)とけっして難しい試験ではありません。
しかし!
- 養成校でしっかり3~4年間勉強してきた
- 実習で応用方法を学んだ
- 卒業試験で国家試験の受験者を絞っている
実は、合格率の高さの裏にはこれだけ篩(ふるい)いかけられているのです!
逆に言うと、
これだけ選ばれた学生が受験しても100%は合格できない難しい試験と言えるでしょう。
合格率や先輩の感想だけを参考にしてしまい、勉強を疎(おろそ)かにしてしまうと、不合格になることもありますので注意が必要ですね。
でも安心してください!
この記事や「リ学舎」の他の記事も参考することで、あなたもきっと国家試験に合格し、立派なセラピストになれます。
では、国家試験について一緒に学んでいきましょう!
試験の概要
まずは戦う相手について詳しく知ることも重要ですので、
について解説します。
※なお、正確な情報源として厚生労働省のHPの情報をベースにしています。
合格点と合格率
まずは気になる合格点と合格率を見てみましょう。
合格点は、
総得点の60%かつ、実地問題で35%以上
となっています。
通常であれば、合格点は以下になります。
総得点:168点以上/280点・実地問題:43点以上/120点
だだし、その年の不適切問題によって変動しますので、毎年合格点は変わっています。
第58回作業療法士国家試験では、
総得点:168/279点・実地問題:43/120点
上記の点数以上で合格となっています。
直近5年間の合格点を以下にまとめました↓
平均すると、総得点は166点以上、実地問題は42点以上で合格となります。
第58回 | 第57回 | 第56回 | 第55回 | 第54回 | |
---|---|---|---|---|---|
理学療法士 | 総得点:167点以上/278点 実地問題:43点以上/120点 | 総得点:164点以上/272点 実地問題:40点以上/114点 | 総得点:165点以上/275点 実地問題:41点以上/117点 | 総得点:167点以上/277点 実地問題:43点以上/120点 | 総得点:164点以上/272点 実地問題:41点以上/117点 |
作業療法士 | 総得点:168点以上/279点 実地問題:43点以上/120点 | 総得点:165点以上/275点 実地問題:41点以上/117点 | 総得点:165点以上/275点 実地問題:41点以上/117点 | 総得点:167点以上/277点 実地問題:43点以上/120点 | 総得点:165点以上/275点 実地問題:43点以上/120点 |
当日の緊張やマークミスなども考慮すると、総得点を170点以上、実地問題は45点以上を目指すつもりで勉強すると安心だね!
合格点と同じくらい気にる合格率についてです。
直近5年間の「トータル」「現役生」「浪人生」の合格率をまとめました↓
※最高合格率は赤、最低合格率は青としています
平均すると現役生91.1%、浪人生39.4%です
理学療法士 | 第58回 | 第57回 | 第56回 | 第55回 | 第54回 |
---|---|---|---|---|---|
トータル | 87.4% | 79.6% | 79.0% | 86.4% | 85.8% |
現役生 | 94.9% | 88.1% | 86.4% | 93.2% | 92.8% |
浪人生 | 49.0% | 37.5% | 23.9% | 38.4% | 48.3% |
平均すると現役生88.6%、浪人生41.0%です
作業療法士 | 第58回 | 第57回 | 第56回 | 第55回 | 第54回 |
---|---|---|---|---|---|
トータル | 83.8% | 80.5% | 81.3% | 87.3% | 71.3% |
現役生 | 91.3% | 88.7% | 88.8% | 94.2% | 80.0% |
浪人生 | 44.3% | 34.5% | 25.2% | 66.3% | 34.6% |
現役生は約90%の人が合格するのに対して、浪人生は約40%しか合格できていません。
上記の合格点、合格率をまとめると、
- 点数は総得点は170点以上、実地問題は45点以上を目指す
- 現役生は約90%合格できるのに対して、浪人生は約40%しか合格できない
一度国家試験に落ちてしまうと合格するのは難易度が高いので、「一発合格」を目指して勉強する必要がありますね。
浪人生はアルバイトなどで勉強時間が減っていたりと、勉強から離れる時間が増えてしまっていることが1つの原因として挙げられます。
大丈夫です。
効率が良い勉強法を学べば最低限の勉強時間でも対応することは可能です。(もちろん時間を取れるのであればそれに越したことはありませんが)
試験時間と問題数
午前と午後に分かれています。
内容は変わりますが、試験時間や問題数は同じです。
午前と午後で合計200問
(一般問題:160問、実地問題40問)
日頃から160分問題を解き続ける集中力も鍛えておく必要があるよ!
出題内容
引用:厚生労働省 作業療法士国家試験の試行、理学療法士国家試験の試行
- 一般問題
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法(理学療法)- 実地問題
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法(理学療法)
基本的には養成校や実習でこれまで習ってきた範囲になります。
ただし、重箱の隅をつつく問題が出ることもあるので、自分で教科書を見直したり、国家試験の問題集などで分からないところを勉強して対策する必要があります。
持ち物
持参品
引用:第 58 回理学療法士国家試験受験者留意事項
(1)黒のボ-ルペン
(2)HBの鉛筆(シャープペンシル不可)
(3)プラスチック消しゴム
(4)鉛筆削り
(5)腕時計(電卓、通信又はメモ等の機能がある時計の使用は認めない。)
(6)マスク(無地のものに限る。)
(7)昼食
(8)その他
① コンパスの使用は認めない。
② 定規(三角定規、分度器機能付きのものを除く。)の使用を認める。
③ 置時計の使用は認めない。
上記以外のものは基本的にカバンの中にしまっておきましょう。
特に昨今はスマートフォンの利用について厳しくなっていますので、電源を切っておくのが無難ですね。
スマートウォッチの使用もできないので、一般的なデジタルまたはアナログの腕時計を準備しましょう。
試験問題についての理解
ここ最近の出題問題について、知っておきたいことを解説していきます。
一般問題・実地問題とは
実地問題とは、PT・OTそれぞれの臨床に近い問題(40問)のこと。
配点が高いだけでなく、合格基準にもなっているので対策は必須。
一般問題は、実地問題以外の160問のことです。
共通問題
共通問題とは、理学療法士・作業療法士共に共通して出題される問題です。基礎知識となる解剖学や生理学、運動学がこれに当てはまります。
基礎となる知識であり、午前午後で100問/全200問と国家試験の半分は共通問題となっています。
基礎知識は国家試験だけでなく、臨床でも必要になりますので、しっかり勉強しておきたいところです!
まずは勉強しておきたいところ!できれば低学年のときから勉強を始めておきたいね。
専門問題
理学療法士・作業療法士それぞれの専門的な問題です。
次に解説する実地問題も専門問題の中に含まれています。
以下は厚生労働省HP「令和6年版理学療法士作業療法士国家試験出題基準について」を参考にしています。
理学療法の基礎や評価などが出題されます。
歩行や物理療法、スポーツに関する問題などが見られます。
作業療法の基礎や評価などが出題されます。
精神医学や上肢機能、ADLについての問題などが見られます。
専門問題は最終学年か1学年前から勉強することをオススメします。
実地問題
専門問題の中でも、より実践的な問題になります。
各3点と配点が高く、実地問題の合計点だけでも合格基準となっている(35%以上)ので、対策が必須になります。
基礎ができていても難しい問題があるから、最終学年にはしっかり勉強したいね。
出題傾向
ここ5年間の傾向としては、出題範囲が拡大しており、新傾向問題も出題されています。
共通問題・実地問題共に、これまでよりも重箱の隅をつつくような問題も見られます。
しかし、根本が変わることはありませんので、本質から理解すれば対応は可能です!
私たちが受験した頃から同様のことを言われていたので、そこまで気にせずに基本から勉強するように心がけましょう。
いつから国試勉強を始めるべき?
結論から言うと、「この記事を見た今から始めるべき」だと思います。
でも僕も国家試験の勉強については4年生になってから開始したので、僕の感想を踏まて解説します。
最終学年になってからでもいい?
結論から言うと半分正解で半分不正解です。
不正解の内容は次の見出しで説明するとして、ここでは正解の部分を解説します。
僕の意見としては、国家試験の専門的な勉強は3年生や4年生から始めても良いと思っています。
※もちろん、本質から理解する勉強をしていることは大前提となりますが
ここでいう「国家試験の専門的な勉強」とは、実際に過去問を解いたりして、国家試験をより意識した勉強のことです。
国家試験の専門的な勉強が必要な理由は、
- 出題方法に慣れる必要がある
- 自分の足りない知識を洗い出せる
オススメ勉強法でも紹介しますが、パラシュート学習法という勉強方法があります。
パラシュート学習法は、最終目的に近いところ(国家試験の過去問など)から勉強を始めることで、「出題方法や傾向が分かる」「足りない知識が分かる」などのメリットがあります。
この記事を見た今から始めるべき
こちらでは不正解の部分について説明します。
前項目では、「国家試験の専門的な勉強」をする場合は最終学年でも遅くないと述べましたが、あくまでも基礎知識がついている前提です。
理学療法士・作業療法士の国家試験の範囲はとても広く、出題方法も変わるので、丸暗記で対応するのはとても難しいです。
対策するにはコツコツとした勉強の積み重ねが必要なので時間がかかります。
基礎を本質から理解していない場合は、早めの対策が必要になりますね。
丸暗記をオススメしない理由は2つ!
- 単語を覚えるだけでは応用できない
- 短期記憶なので忘れやすい
国家試験では、毎年イレギュラーな問題も出題されます。
応用が利くように勉強をしておく必要がありますし、応用が利くためには本質から理解する必要があり時間がかかります。
なるべく早い対策をオススメします!
ちなみにこのような内容は僕らの公式Twitterでも発信しています。
リ学舎の公式Twitterでは、学生や若手セラピストが抱えている不安を解決するようなツイートをしていますので、良かったらフォローしてくださいね!
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国家試験対策のオススメ勉強法
僕が実践してよかった方法や僕(サギョウ先生)とリガク先生が当時行っていた勉強法を解説します。
勉強する前に覚えておきたいことは、以下の記事も参考してみてください。
>>【国試・テストが不安なリハビリ学生必見】講師経験現役セラピストがオススメする勉強法
グループでの勉強
勉強は一人でやるものという意見もありますが、多くの書籍で「勉強仲間を作る」ことをオススメしています。
実際に僕も4人グループで国家試験対策勉強をしていました。
- モチベーションがアップする
- 考えが固執しない
- 新しい情報を知ることができる
- 問題を出したり、教えあうことができる
- 強制力が働く
①モチベーションがアップする
一人だけで勉強をするとモチベーションを維持すのが難しいです。
同じ目標を持っている仲間ができれば、一緒に頑張ろうと励まし合うことで、お互いのモチベーションが相互的にアップし、維持することにも繋がります。
特に熱しやすく冷めやすい人は「勉強仲間」を作ることで、やる気の炎が消えなくなりますよ!
②考えが固執しない
自分なりに理解した内容が違うことはよくあります。
自分一人では違うといことにも気づくことができませんので、「勉強仲間」に指摘してもらうと良いでしょう。
③新しい情報を知ることができる
自分で調べることができる範囲には限界があるので、自分では勉強していなかった範囲の知識を知ることができます。
④問題を出したり、教えあうことができる
勉強した知識を脳に定着させる方法として「人に教える(アウトプット)」がとても効果的です。
相手のレベルに合わせて説明することで、より理解を深めることができます。
さらに、「説明できない時は理解できていない」という一つの指標にもなりますよ!
⑤強制力が働く
人に目標などを宣言することで、簡単には引けなくなります。
人の目があるので、サボることもできなくなります。
特に①と④の恩恵が大きかったなぁ
勉強仲間と勉強すると言っても、現代であれば様々な方法があります。
- SNSで活動報告をする
- LINEやZOOMなどのビデオ通話を利用してオンラインで集まる
- mocriなどの作業用アプリ上で集まる
- リアル友達とカフェなどで勉強する
いずれも僕自身が行っていますが、一緒に勉強する仲間がいると頑張れるのは僕が保証します!
頑張れる友達がいない場合には、ぜひ僕らをフォローしてください!一緒に頑張りましょう!
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問題集(過去問)を活用する
国家試験勉強にオススメしたいのが、問題集を活用した勉強方法です。
国家試験の出題範囲はとても広いので、ある程度目星をつけて勉強することも効果的になります。
そこでオススメなのがパラシュート学習法です!
最終目的にできるだけ近いところから学習を始めること
読書猿「独学大全」/ダイヤモンド社
過去問を解くことがまさいにコレです。
国家試験勉強の最終目的は国家試験問題に答えることですので、それに一番近いのは過去問を解くことになります。
- 実践的な勉強ができて試験に慣れる
- 分からないところが明確になる
- 必要な部分だけ勉強するので効率的
- 目標が明確になる
僕は最終学年の時はパラシュート学習法がメインだったよ!
パラシュート学習法を取り入れて、自分に足りない知識を理解し効率的な勉強をしましょう。
補足として、パラシュート学習法はあくまでも最終学年などの試験までの期間が短い場合におすすめする勉強法です。
イメージとしては、基本がある程度できていて、あとは足りない知識を補っていく工程のさいに真価を発揮します。
試験までの期間がある場合は、授業の資料や参考書をメインに基本から勉強してくださいね。
模擬試験を活用する
勉強の理解を深めるにはアウトプットが欠かせません。
多くの勉強に関する書籍でも、アウトプットの必要性について述べています。
アウトプットの中でも、テスト(模擬試験など)は効果が絶大です。
試験のために準備する最高の方法は、目前の試験の問題によく似た問題にあたって練習することだ
バーバラ・オークラ―,他「LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方」/アーチブメント出版
あなたも模擬試験を受けるためにたくさんの勉強をするはずです。
模擬試験は点数化されて嫌だなぁと思うかもしれませんが、どこを勉強すればいいかを教えてくれる道具として使ってみてください。
大切なのは「できないと判断されてる」と思わずに、「学んでいる途中だ」と思うことだよ!
サギョウ先生の勉強法
僕の勉強はパラシュート学習法がメインで、友達に教えながら勉強したよ!
模擬試験や過去問を自分で解いたときに「不正解だった問題」や「友達に解説できない問題」を中心に深く勉強していきました。
自分が理解していない部分を把握する方法の1つとしてパラシュート学習法がオススメです!
最終学年や浪人生のあなたは僕を参考にしてみてください。
- 自分か友達が分からない単語を見つける
- 相手に説明できない単語や模試で分からなかった単語を対象にする。
- 単語について参考書や論文で調べる
- 調べた内容は文字として理解するよりも、頭の中でイメージ化して理解する。
- ❷で調べた情報を教えたい友達をイメージしてPowerPointやマインドマップ、イラスト化などでまとめる
- 教えたい友達がどこで分からなくなるかを想像しながらまとめる。
- ❸で作成したPowerPointなどを見ながら模擬的に説明する
- 声に出した時に説明できない場合は❷❸を繰り返して、説明できるようにする
- 実際にPowerPointなどを用いて友達に教える
具体例はこちらをタップ
- 〇〇くん!運動麻痺ってね……(あれ、説明できない…)
- 運動麻痺は皮質脊髄路の障害が原因か!つまり、一次運動野はあそこだから~(頭の中でイメージ化)
- 頭の中でイメージ化したものをPowerPointに画像を使ってまとめるよ。
○○くんは、ここでつまずきそうだからここは詳しくまとめないと! - 練習)運動麻痺ってね、この画像みたいに脳の一次運動野っていう場所から出る皮質脊髄路が~(省略)
- ○○くん!運動麻痺ってね、この画像みたいに~(省略)どう?分かったかな?
この勉強法は、しゃべるのが苦手な人にはハードルが高いかもしてないね。
そんな場合には、実際に友達に教えるんじゃなくて、架空の友達を想像して教えるようにするのもOKだよ!
大切なのは、誰かに教えるつもりでアウトプットをすることだよ!
>>詳しくは「【国試・テストが不安なリハビリ学生必見】講師経験現役セラピストがオススメする勉強法」の記事へ
リガク先生の勉強法
私は1つの参考書に勉強したことをまとめて、オリジナルの参考書を作りました。
リガク先生の場合は、普段から勉強をしていたので、これといった国家試験対策の勉強はしていませんでした。
すべて基本から理解していたため、イレギュラーな問題にも対応できました。
この記事を最終学年以前から見ている人はぜひ参考にしてみてください。
- 気になる単語を見つける
- 単語について参考書や論文で調べる
- 言葉の意味を調べるだけではなく「なぜ運動麻痺が起きるのか?」という仕組みを理解する。
- 正常の場合と病気の場合の違いを比較する
- 病気を知るには、正常を知らないと何が悪いかが分かりません。
- 一番よく使っている参考書に調べた情報を書き込む
- さまざまな情報を整理して書き込む(アウトプット)ことで理解を深める。
- ❶~❹を繰り返してオリジナルの参考書を作成する
- 1冊にまとめることで持ち運びも利便性も向上する。
具体例はこちらをタップ
- 運動麻痺ってなんだ?
- 脳卒中になると錐体路(皮質脊髄路)が障害されるから運動麻痺が起きるのか!論文も調べてみよう!
- 正常な場合は神経が障害されてないから滑らかな動きができるけど、運動麻痺の場合は~(省略)
- 普段授業で使っている解剖学の教科書に、他の参考書に載ってた情報も書き込もう!
- 自分の苦手分野をまとめた参考書ができたぞー!!
この勉強方法は、興味がないと厳しいかもしれないです。
しかし、ただの暗記ではせっかくの勉強がもったいない!
試験に受かるためではなく、理学療法士として活躍するための勉強ですから、常に「臨床で使える知識」を心がけましょう。
>>詳しくは「【国試・テストが不安なリハビリ学生必見】講師経験現役セラピストがオススメする勉強法」の記事へ
オススメの問題集5選
オススメの問題集と問題集の選び方を解説していきます。
僕がすべて実際に購入しているの問題集ですので、具体的なメリット・デメリットも記載しています。
クエスチョン・バンク
国試の達人
でるもん・でたもん
理学療法士・作業療法士国家試験必修ポイント
理学療法士・作業療法士国家試験問題 解説と解説
結論から言うと僕のオススメは「クエスチョン・バンク(QB)」だよ!
問題集の選び方
国家試験の勉強をする際に僕が個人的に参考にしている点は以下になります。
この項目では共通問題を解説している問題集の選び方を紹介しています。
- 解説の丁寧さ
- 最新問題が扱われているか
- 厚さ
- 重さ
- 価格
国家試験の解説だけでなく、様々な場所で勉強することも考慮すると「持ち運びやすさ」についても参考にする必要があります。
共通問題の解説の場合
解説 | |||||
最新問題 | |||||
厚さ | 4㎝ | 2㎝ | 2㎝ | 2.2㎝ | 3.3㎝ |
重さ | 1.8㎏ | 0.8㎏ | 1.1㎏ | 1.0㎏ | 1.3㎏ |
必要冊数 | 1冊 | 2冊 | 2冊 | 2冊 | 1冊 |
価格(税抜) 1冊のみ | 4,500円 | 2,400円 | 4,000円 | 4,400円 | 6,200円 |
価格(税抜) 共通問題のみ | 4,500円 | 4,800円 | 8,000円 | 8,600円 | 6,200円 |
価格(税抜) シリーズすべて | 9,000円 | 9,000円 | (専門問題なし) | 8,000円OT:19,600円 | PT:18,000円6,200円 |
クエスチョン・バンク シリーズ/メディックメディア
\持ち運びはやや不便だが、1冊で完結するコスパNo,1問題集/
網羅性が高く、この1冊で共通問題の勉強が完結します。(より深い内容は各参考書を使用する前提です)
分厚く重いというデメリットはありますが、情報量が多く他の参考書が少なくて済むので総重量的には変わらないです。(他に使用する参考書にもよりますが)
解説内容も充実しており、コスパ最強の問題集と言えます。
僕の周りでも使っていた人が1番多かったよ!
国試の達人 シリーズ/アイペック
\問題集と言うよりは、参考書として購入するならオススメ/
問題集と言うよりは、解説がメインの参考書です。
「国試の達人」シリーズだけで完結するというよりは、他の参考書を組み合わせることをオススメします。
僕も購入したけで、詳しく解説してあって教科書のように使ってたよ!
でるもん・でたもん シリーズ/医学書院
\他の問題集で一周終えたら、より理解を深めるオリジナル問題がオススメ/
取り扱っている過去問の数が多く、かつ丁寧に解説しています。
オリジナル問題も多くあるので、一通り過去問の理解ができた人が、本質から理解したか確認するのにオススメ!
「でるもん・でたもん」シリーズは専門問題の解説書がないので注意。
他の参考書では物足りなくなった人は、オリジナル問題を解いて腕試ししてみてください
理学療法士・作業療法士国家試験必修ポイント シリーズ/医歯薬出版
\自分で書き込んで、オリジナルノートのように使うならコレ/
国家試験の傾向を分かりやすく記載しているので、国家試験の対策がしやすくなります。
専門問題まで購入すると約2万円するため、金額は要相談が必要ですね。
解説は少ないですが、余白に自分で調べたことを書き込んでオリジナルノートのようにして使うのがオススメ!
私はこの問題集に調べたことをすべて書き込んでオリジナルノートを作っていました。
理学療法士・作業療法士国家試験問題 解説と解説/医歯薬出版
\情報量は最低限に、1冊で全てを網羅したい人にオススメ/
他の問題集は「解剖学」などの領域ごとに解説しているが、唯一年度ごとに解説している。
解説内容としては少ないが、第53~57回のすべての問題を解説している。
1冊で専門問題まで解説しているので、他の参考書で理解を深め、国家試験の専門的な勉強はこの問題集で行うのがオススメ!
国家試験の問題をすべて網羅したい人にオススメだよ!
試験までの過ごし方
僕らの経験をもとに、試験数ヶ月前から当日までの過ごし方を紹介します。
また、最終学年以前の学生が見ている場合のアドバイスも記載しています。
初めに流れを知りたい
インプット:アウトプット=8:2
インプット:アウトプット=5:5
インプット:アウトプット=2:8
終わった後には、ここまで頑張った自分を褒める
最終学年以前の意識が高いあなたへ
この記事を国家試験を受ける最終学年になる前から読んでいるあなたは、まず自分を褒めてください。
僕が本格的な勉強を始めたのは総合実習を終えた8月頃(国家試験の半年前)からでした。
実習が終わるまでは国家試験の現実味がなく、ましてやそれ以前の学年のときにはまったく意識もしていませんでした。
幸い自分に合った効率的な勉強法を見つけることができたので一発合格ができまいたが、勉強に追われて大変だった記憶があります。
この記事を読んでいる時点で、意識が高いあなたは、きっと合格します!
もし一つアドバイスできるとしたら、
中古でもいいので共通問題の問題集を1つ買って
- 問題を解くことになれる
- 今の自分の知識を確認する
上記を意識してみてください。
そのまま努力すれば、きっと合格できるはずです!
6ヶ月以上前は基礎知識のインプットと本質の理解する
半年以上期間があるときには、まだまだ時間があります。
参考書の内容をインプットして、基礎知識を深めることに努めましょう。
特に解剖学や生理学、運動学、精神医学などの共通問題で出題されるような基礎知識のインプットをすることをオススメします。
勉強する時のアドバイスとしては、
丸暗記ではなく、本質から理解してください。
本質を理解するメリットは
- イレギュラーな問題が出ても対応できる
- エピソード記憶で脳に定着しやすい
反対に、丸暗記のデメリットは上記の真逆になるのでオススメできません。
>>詳細は「【国試・テストが不安なリハビリ学生必見】講師経験現役セラピストがオススメする勉強法」を参照してください。
3ヶ月以上前はパラシュート学習法を活用する
しっかりと記憶として定着する(長期記憶)には、約60日(約2ヶ月)と言われています。
この時期では、パラシュート学習法を活用して、まだ自分の脳に定着していない内容を見つけ出し、長期記憶として保持できるように学習しましょう。
理想としては、
残り3カ月の頃には基礎知識(一般問題)を8割理解していることです。
また、この時期はインプットだけでなく、アウトプットも増やしていきましょう。
>>具体的な勉強法は「【国試・テストが不安なリハビリ学生必見】講師経験現役セラピストがオススメする勉強法」を参照してください。
1〜2ヶ月前はアウトプットを中心に
いよいよ国家試験が目前に迫ったこの時期には、インプットも大切ですが、アウトプットを多くしてください。
比率としては以下が理想的です。
インプット:アウトプット=2:8
またこの時期には、実地問題も積極的に取り掛かりましょう。
実地問題も基礎知識を理解していれば対応はできますが、問題に慣れておくことも大切です。
実地問題は合格基準にもなっており、配点も大きいので、できるだけ落としたくない問題です。
しっかり本質から理解していきましょう。
ここまでの勉強のイメージを確認する
インプット:アウトプット=8:2
インプット:アウトプット=5:5
インプット:アウトプット=2:8
前日〜当日は早く寝て自分を信じる
前日は友達と問題を出し合うなどの確認程度にとどめて、早く寝るようにしましょう。
当日に最高のパフォーマンスを発揮するには、前日のしっかりした睡眠が重要になります。
睡眠の質が下がるだけでなく、当日のパフォーマンス低下の原因になります。
当日は、自分を信じましょう!
- マークミスがないか確認する
- 問題を読み間違えてないか確認する
- 焦らずに分かる問題から取り掛かる
- 時間管理を忘れない
- 読み間違えがない限り、一度決めた答えは変えない
上記をテスト中に意識していれば大丈夫です。
テストが終わった後は、自己採点も大切ですが、その前に頑張った自分を褒めてください。
手ごたえはどうであれ、ここまで頑張ったことに嘘はありません!
先輩からのメッセージ
最後に先輩からメッセージを読んでいるあなたに送ります。
サギョウ先生からみんなへ
この記事のボリュームのある記事をここまで読んでくれたあなたはきっと国家試験も乗り越えられます。
国家試験と聞くと、少し構えてしまうかもしれませんが、学校で習ったことや実習で学んだことを中心に、基本から勉強すればそこまで難しいものではありません。
しっかりと問題を理解して、落ち着いて応えてくださいね。
あなたならきっとできます。
当日に全力を出せるように、前日はしっかりと寝てね!
リガク先生からみんなへ
ここまで読んで頂きありがとうございます。
しっかりと対策すればきっと合格できるはずです。
大切なのは捨てる科目を作らずに、時間をかけて基本から理解することです。
当日はマークミスがないかよく確認してください。
最後は自分を信じて頑張ってください!
SNSの暖かいメッセージ
まとめ:国家試験は正しい方法で早めに取り組めば難しくない
国家試験は範囲が広く漠然とした不安があるかもしれませんが、しっかりと対策すればきっと合格するはずです。
\結論/
国家試験について知り、正しい勉強法でしっかりと対策すれば難しくない。
- 合格点は総得点の60%かつ実地問題で35%
- ここ4年間の合格率は現役生が約90%、浪人生は約40%
- 問題は一般問題と実地問題があり合計200問出題される
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ここまで読んでくれたあなたなら国歌試験の勉強もしっかりこなし、合格できるはずです。
当日は自信をもって試験を受けてきてください。
もしも、国家試験に不安がある場合には、可能な範囲で相談にのらせて頂くので、お気軽にDMまたはお問合せフォームよりご相談ください。
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参考・引用書籍
- 金川顕教:一生使える勉強法/総合法令出版
- バーバラ・オークラ―,オラフ・シーヴェ:LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方/アチーブメント出版
- 藤𠮷豊・小川真理子:「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。/日経BP
- 読書猿:独学大全/ダイヤモンド社
- メンタリストDaiGo:最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法/学研プラス
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